ポートレート撮影でモデルさんを見つけ撮影するコツ。料金やモデル撮影会に参加した方がいいの?
最近はポートレートを撮らせて頂くことが多くなってきました。今回はポートレート撮影の機会を増やすために実践している事を振り返ってみたいと思います。
ポートレートの撮影機会が少ないとお悩みの方に、参考になれば幸いです^^
ポートレートモデルさんを見つけ、撮影するコツ
まずは結論です。ポートレートモデルさんを見つけ、撮影するコツは相手に安心感と、撮影作例が伝わることです。具体的には次ような流れで地盤を構築します。
カメラのオフ会に参加
まずはモデル撮影会ではなく、カメラ好きのオフ会やコスプレ撮影のカメ子に参加します。そこで友人を作るところからスタートさせてみましょう。
写真を撮らせて貰う
友人に許可を貰い、写真を撮らせて貰います。
作例が分かるサイトを作る
撮影した写真を撮影作品例として見せるために、ブログやInstagramなどのSNSを使って、作品をまとめていきます。私の場合はこちらの記事やポートフォリオをSNSにリンクとして配置しています。補助的にオリジナルサイトがあっても面白いかもしれませんね^^ SNSに写真を投稿した段階で、撮影依頼が来ることもあるかと思います。
モデルさんに撮影の交渉を行う
初期の段階で撮影依頼が来るケースは稀だと思いますので、撮影したいと思う方がいれば、自ら撮影の交渉に挑戦してみましょう。その際には予め用意した作例(ポートフォリオ)を被写体さんに見てもらいます。人にもよると思いますが、交渉の初めに手っ取り早くポートフォリオを見てもらうのがオススメです。
撮影内容の打ち合わせ後。1対1または、モデルさんとご友人で撮影
モデルさん側に何か要望があれば、事前に確認しておきます。撮影者側にも要望があれば無理のない範囲で先に伝えておきます。撮影では1対1か、モデルさん側の知人が多い状況で撮影を行います。
上記のようなサイクルを繰り返します。場合によっては1〜3の流れで完結してしまうケースもあるかと思います。
安心感と発信源
最も重要なのは、上記の3番目の項目です。モデルさんに撮影例を見てもらい自身が撮っている写真の雰囲気と、人となりを見てもらうというのがポイントになります。モデルさんにはこの2つで撮影の可否を判断してもらいます。
特に、安心感は大きな判断材料です。作例の公開だけでなく、考え方や行動・価値観が伝わるような情報発信を心がけみてはいかがでしょうか。
また、公開するSNSやブログなどの発信源・発信力が増えるほど有利です。発信源の数ほど、撮影依頼を得るチャンスが増えるので、初期の段階では時間を掛けて各種SNSやブログ・サイトを作り込んでくのがオススメです。
撮影交渉の場は、対面やSNS経由でも大丈夫です。面識のある共通の知人が居ると、撮影撮影できる確率は更に上がるでしょう。これもやはり安心感に関係していると思います。
上記の流れで、それぞれの人脈が増えていき、情報の発信ボリュームが増していくと、撮影の機会はより増えていくので好循環に入っていくはずです^^
モデルさんの決めているルールや一般のモラルを守る
ここでは、注意したい点をまとめたいと思います。
これは先ほど、説明した「人となりを見てもらう」という話に繋がりますが、モデルさんによっては、撮影イメージや価値観、そしてルールが予め決まっていらっしゃる方もいます。まずは相手の価値観を確認し、尊重しましょう。
また、一般的なルールとモラルを守って撮影する必要があります。日常生活でも同じですが、この辺りは良くも悪くも評価されてしまう要因になりますので、良識をもって望みましょう。
モデルさんのイメージに自分の表現を化学反応させたい
みなさんは写真撮影のどういった瞬間にワクワクしますか?また、ポートレートを撮ろうと思う理由は何でしょうか?
唐突ですが、自分はクラブミュージックが好きです。その中でも特に「リミックス」を聞くのが好きです。リミックスは、誰かが制作した音楽が、また別の方によって作り変えられた曲です。例えばこんな曲。
上記の曲が、他のクリエーターさんの手によってリミックスされると、下の曲のようになります。
オリジナル曲の面影があるものの、大分印象が変わりますよね^^
音楽と写真は全く違いますが、ポートレート撮影において、自分は音楽でいうところのリミキサーでありたいなと思っています。モデルさんの撮りたいイメージと、こちらの撮影できるイメージを化学反応させる事が好きなんです。
ここで、話を冒頭に戻したいと思います。最初の問いかけ「どういった瞬間にワクワクしますか?」に対する自分の答えですが、ポートレートを撮ろうと思う理由は、出来上がりが予想できない写真を撮りワクワクしたいからです。
ポートレート撮影においては、モデルさんと打ち合わせしていく過程で、自分の想像力を超えるイメージが降りてくるケースが多いです。特に自分がいいなと思っている写真と、全く異なった好みをお持ちのモデルさんと話すのは刺激があります。
価値観と合わないケースもある
前述では、写真を撮る理由や価値観の話をしました。これは人によって様々だと思いますし、正解は何一つありません。
ただ、自分の好みと価値観を写真(または言葉)を通して表明しておくことが2番目に大切です。撮影側に好みや価値観があるように、モデルさんにも好みや撮ってもらう理由、価値観があります。
残念ながら、モデルさんの価値観と撮影させていただく側の価値観が全く一致しないケースも少なからずあります。こういったケースでは縁が無かったと思い、別の機会を見つける次の行動をしましょう。
間違っても、こちらの価値観を強制してはいけません。ただし主張することは必要です。このさじ加減が難しところですね(^^;)
最後に
今回は「ポートレート撮影でモデルさんを見つけ撮影するコツ」という事で、ポートレートの撮影機会を自分で生み出す方法を簡単にまとめました。1日ですぐ撮影できる!という事にはなりませんが、地道に人脈を作っていくと次第に強固な地盤となり、活動が楽しくなっていくハズです。
ポートレートを撮りたいけど、撮影機会が少ないとお悩みの方に、参考にしていただければ幸いです^^
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