彼岸花の写真を、カメラの初心者でもキレイに撮るコツをまとめたいと思います。
彼岸花は、別名で曼珠沙華やリコリスとも呼ばれていて、初秋を感じさせてくれる花の一つです。開花時期は9月中旬頃。河川敷などの日当たりが良い場所で一斉に咲き出します。私の地元愛知県では、半田市の矢勝川が彼岸花の名所なので、毎年見に行ってます^^ たまに白い彼岸花や黄色い彼岸花も咲いていて可愛いですよね。
まずはじめに
突然ですが彼岸花の花言葉は、
- 情熱
- 独立
- あきらめ
- 悲しい想い出
- 再開
- また会う日を楽しみに
…と諸説あるようです。情熱とは真逆の印象を与える「悲しい想い出(お彼岸)」を連想させるイメージも同居していて、なんだかミステリアスで意味深いですね^^; また、別名は死人花、地獄花だそうです(汗)
写真を撮影する際には、この花言葉にある幾つかのイメージをヒントにして、様々な雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか^^
彼岸花を綺麗に撮るコツまとめ
まず始めに結論ですが、彼岸花の撮り方のポイントはこちらです。
- 暗めに撮ろう
- アングルや距離感を意識してみよう
- 雨上がりや水滴を添えてみよう
- マクロレンズを活用しよう
- 光と花の質感を意識しよう
それでは上記の写真を撮るコツについて、これから順番にみていきたいと思います。
当記事では、一眼レフの使い方を中心に解説していきますが、一眼レフを持っていない方でも手元のiphoneやAndroidなどのスマホで綺麗に撮る方法を併せて説明していきますので、よろしかったら参考にしてください(^0^)
また、カメラの使い方や基本的な撮影の仕方はこちらをご覧ください。
自身のブログ
【連載記事】一眼レフで写真がぶれるのはなぜ?その対策を解説してみる
カメラで撮影した写真がなぜかブレてしまう…。そんな悩みを初心者に分かりやすく解説する連載記事です。
目次
暗めに撮ろう
まず最初に押さえておきたいポイントは、カメラの設定の中にある「明るさ」調整についてです。
彼岸花を写真撮影する時には暗めに設定して撮るのがオススメです。これをアンダー撮影、またはローキー撮影と呼んでます。
彼岸花の花の色は、濃い赤色でよね。実はカメラのオート撮影では、濃い色を明るい方へ自動的に調整してしまう事がよくあります。明るさをカメラ任せで自動的に調整してしまうと、彼岸花の引き締まった赤色がうまく撮影できないのです。
そこで彼岸花を撮影する際に、以下の方法で明るさを手動調整してみましょう。
iphoneの撮影方法と明るさ調整
まずは、スマホの撮影方法についてです。当記事では一例としてiphoneの撮影方法を解説したいと思います。明るさを調整する手順は以下の通りです。
- カメラアプリを起動
- 花にタップ(タッチ)する
黄色い枠が表示されるので、その中で上下にスワイプ(スライド)する
上方向へスワイプすると、写真が明るくなります。また下方向へスワイプすると暗くなります。
枠の中を長押しタップすると、明るさやピントの位置が固定されます。
一眼レフカメラで明るさを調整する方法
続いて、一眼レフカメラで明るさを調整する方法について解説したいと思います。
一眼レフでは露出補正(=明るさ調整)というボタンや設定がカメラに備わっています。一例を挙げると、下の写真のようなプラス・マイナスのアイコンとなっているボタンで、明るさを調整できます。
露出補正が機能しない事もある?
カメラの撮影モードによっては、露出補正が機能しない(無効)設定もあります。撮影モードはA
モードやTv
モード、またはP
モードにしておくと良いでしょう。
撮影モードについては以下の記事が参考になります。
また、カメラによってはダイヤルとなっている機種もあります。
露出補正(明るさ調整)がダイヤル式となっているカメラの場合は、ダイヤルをプラスやマイナスに回すと明るさを変更する事ができます。
またその他、ダイヤルやボタンが備わっておらず、背面液晶メニューから露出補正する事ができるカメラもあります。
まずは、お手持ちのカメラがどのようなタイプなのかを調べてみましょう。タイプを確認した後は、露出補正機能を使って、暗めの写真が撮れるように調整してみましょう。
アングルや距離感を意識してみよう
彼岸花を撮影する角度(=アングル)や、どういった距離感で撮影するのかを工夫する事も、写真の雰囲気や仕上がりが左右されるポイントです。
アングルや距離感については、紫陽花の撮影の仕方をまとめた別記事が参考になるかと思いますので、そちらをご覧ください。
おすすめのアングルは、
- 彼岸花と同じ高さでカメラを構えて彼岸花の一輪を撮影
- 真上から見下ろすようにカメラを構えて彼岸花の群生を撮影
といった構図です。
雨上がりや水滴を添えてみよう
彼岸花に雫が付いている光景は、幻想的な写真が撮れる瞬間の一つです。もし雨が降った日は、彼岸花を覗きにお出かけしてみてください。
もし、水滴が無い場合にはスポイトや霧吹きを使ってみるのもオススメです。ただし、水のやり過ぎは花を傷めますので、周りの迷惑が掛からない程度に留めましょう。
マクロレンズを活用しよう
花や水滴を撮影する機会が多い方には、揃えておくと幸せになれるレンズがあります。それはマクロレンズです。上記でご紹介した撮影例の殆どはマクロレンズで撮影されたものです。
マクロレンズとは、一般のレンズでは大きく撮影できない(=近寄れない)水滴や花のごく一部を撮るために活躍するレンズです。
例えば、以下はスマホ用のマクロレンズです。
スマホ向けのマクロレンズは安価で簡易的なものが多く、写りも一眼レフ用のレンズと比べて差があります。一眼レフカメラ用のマクロレンズは一例を挙げると下記のような物があります。
一眼レフ用のマクロレンズは、各メーカー毎の一覧を別記事でまとめていますので、そちらもご覧ください。
マクロレンズを一つ持っているだけで、撮影できる写真の幅がグッと広がりますので、これを機会に導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
光と花の質感を意識しよう
彼岸花の撮影でよく悩まれるのが、何故か平坦な写りになってしまうケースです。どれだけ撮っても立体感や透明感が出せない…そんな経験はありませんか?
彼岸花を撮っていると、平坦で立体感が無い写りになってしまう原因は2つです。それは花の質感と光です。
彼岸花の花の表面を見てみよう
これは、個人的に感じている事なので間違っていたら申し訳ありませんが、彼岸花の花には光沢感が全くありません。どちらかというとフラットな印象です。
彼岸花の花の表面をよく見ると、無数の細かい毛(細かい粒?)が生えています。彼岸花はこの毛によって、花に当たった光を平坦な印象に変えてしまうようです。
つまり彼岸花は、かなり鋭い光を当てないと平坦な写りになってしまうのです。
天気と時間帯による光を考えよう
中でも天気は悩ましい問題ですよね。彼岸花の咲く季節は大気が不安定なので、雨天や曇天の日が多いと思います。曇りの日は太陽の光が穏やかなので、花を撮影する際には透明感や立体感の失われた写真になってしまう事が多いです。
狙い目の天気や時間帯は、晴天の夕方の撮影です。光が強くて斜めから差し込んでくれるので、立体感のある写真やドラマティックな写真を撮れるチャンスです。
光が緩やかな天気や時間帯への撮影には、ストロボやLED照明を活用するのもオススメです。照明を使って意図的に明るい箇所と影を作る事で、立体感や透明感を表現する事ができます。
以下の写真は風呂場で造花のバラを立てて、水を吹きかけながらライティングを行った例です。
こちらに関しては別の記事で紹介していますので、ご覧ください。
特にLEDは価格もお手頃なのでオススメです。
また自撮り棒と組み合わせると、伸縮やLEDの向きを自在に調整できて便利です^^
また、自撮り棒(セルカ棒)の底は三脚ネジが空いているので、更に三脚へ取り付けたりできます。
LEDライトと自撮り棒は軽いので、以下のような小さくてコンパクトな三脚で十分です。
とっても軽くて便利な組み合わせなので、ヒガンバナの撮影にお試しください^^